林業労働災害(死亡災害)速報一覧

伐倒木をロープで引き倒す際、折れた隣接木の枯れ枝が直撃

災害発生日時等 2000年10月12日
災害発生場所 福島県
被災者年齢等 67歳(男性)
作業種別 伐倒(皆伐)
災害発生状況 被災者は10月12日午後より、東北電力送電線の支障木伐倒のため、同僚5人とともに災害現場で作業を行っていた。
同日13時50分頃、同僚(ア)が支障木(A)の伐倒を行っていたが、チェーンソーが挟まり、伐倒作業ができなくなった。楔を用いて伐倒作業を開始したが、支障木(A)の径が小さいため、楔がチェーンソーにぶつかり伐倒できなかった。
そこで、被災者と同僚(イ)が伐倒方向よりロープで引き倒す作業をした。支障木(A)は倒れたが倒れる際に隣接しているモミの枯れ枝に当たり、高さ約12mより落下したモミの枯れ枝(直径13cm長さ6.2m)が被災者の頭部右前を直撃した。
同僚は避難できたが、被災者は足下の切り株につまずいて逃げ遅れたらしい。被災者はヘルメットを着用していたが、衝撃により脳挫傷と頚椎骨折のため死亡した。
使用機械 伐木造材機械(チェーンソー)
経験年数 21年
作業場所の林種別 人工林(スギ)
作業対象 伐倒木(径20cm 樹高21m)