中高年齢林業労働者の身体諸機能
林業労働者の身体特性
- 身体特性を表すための指標
肥満の指標として→肥満度や体脂肪率等がある。
体型の指標として→ローレル指数等がある。
肥満度=(その人の体重-標準体重)/標準体重×100
標準体重= (身長-100)×0.9
肥満度では+10%以上で体重過多、+20%以上で肥満、体脂肪率では20%を超えると軽度の肥満、30%を超えると高度の肥満とされている。
- 林業労働者の身体特性の現状
肥満度や体脂肪率の値が小さく健全である。また皮下脂肪が少なく、各年代ともに筋骨格が発達し、やや太めの体型。
林業労働者の身体諸機能変化
- 加齢と運動能力
筋力は比較的強く、加齢にともなう低下率も小さい。しかし敏捷性や巧緻性など運動を調整していく能力は劣る。中高齢者は特に、敏捷性、巧緻性、平行性など体の動きを調節する運動能力の低下が大きい。
- 加齢と体力
林業労働者は一般の人に比べて有酸素能力が高く、全身持久力がよい。
- 加齢にともなう身体諸機能の変化
50歳以上の林業労働者において急速に低下するものとして視力、手先の運動速度、記憶力、聴力等の感覚機能や精神機能がある。なお、筋力、肩関節柔軟性、呼吸循環、脚力等の機能は比較的低下の程度が少ない。