林業労働災害(死亡災害)速報一覧

マツの枯損木を伐倒作業中、付近の電話線の方向に倒れないようロープをかけて倒していたが、急に倒れた。

災害発生日時等 2003年06月20日
災害発生場所 長崎県
被災者年齢等 56歳(女性)
作業種別 伐倒(択伐)
災害発生状況 マツの枯損木、樹高17m、根元径38㎝を伐倒作業中、NTTの鉄塔及び線を考慮しながら伐倒方向を決め、男性作業員が受け口を入れ、追い口を根元径約半分ほど入れ、電話線の方向に倒れないようにロープを枯損木の中間に結び、受け口の方向に引き、徐々に倒していたが急に倒れ、伐倒木から約14m離れていた被災者の頭部・胸部に幹の約10㎝が当たり負傷した。直ちに病院に搬送したが、脳挫傷及び肺挫傷のために死亡。
使用機械 伐木造材機械(チェンソー)
経験年数 4年以上
作業場所の林種別 天然林
作業対象 伐倒木(径38cm、樹高17m)
その他特記すべき事項 作業中はヘルメットを着用していた。労災保険は全員加入済み。当日、作業手順について班長より打合せ、町においても現場指導されていた。