林業労働災害(死亡災害)速報一覧

伐倒作業中、ワイヤロープで伐倒方向を規制して伐倒したところ、伐倒木が跳ねて直撃した

災害発生日時等 2009年08月04日
災害発生場所 福井県
被災者年齢等 41歳(男性)
作業種別 伐倒(間伐)
災害発生状況 被災者は、同僚と3人で、スギ人工林(約50年生)の間伐作業を行っていた。約40度の斜面にあるスギ(伐根径:長径46cm、短径36cm、樹高:16m)を山側に伐倒するため、約1.9mの位置に台付けロープを掛けスイングヤーダで牽引することにし、地際から約50cmの位置に受け口を切った後、追い口を切り、牽引を行った。しかし、当該木が斜め上方のスギのやや太めの枝に掛かり倒れなかったため、伐倒方向を谷側に変更することにし、ワイヤロープを緩めた後、谷側に切った追い口の鋸目を利用して受け口切りを行い、さらに山側に切った受け口の高さの2倍程度上の位置に追い口切りを行った。伐倒木が予定どおり谷側に倒れかかった際にワイヤロープが緊張し、台付けロープの掛かった位置を支点に伐倒木の元口部分が跳ね、被災者を直撃した。被災者は衝撃で転倒した際に横方向約2mの位置にあったスギに激突した。